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JR東、ポイント統合、24種類、経済圏強化し集客。

2016.03.01

 東日本旅客鉄道(JR東日本)は23日、グループの商業施設などポイント統合の受け皿となる「JRE POINT」を発行した。全24種類のポイントの集約が完了する時期は明示しなかったが、2018~19年とみられる。今後は電子マネー「スイカ」やクレジットカード決済でたまるポイントを集約する。首都圏を中心にポイント経済圏を強化し集客力を高める。
 「消費者の利便性やマーケティングの視点からも利点が大きい」。松崎哲士郎執行役員はポイント事業の説明会で統合の意義を説明した。グループでは駅ビルや電子マネー、クレジットカードなどのポイント制度が乱立。1人の消費者が複数のカードを持ち、レジで複数のカードを提示するケースもあった。ポイントを集約すれば、手元のカードは1枚で済む。
 駅ビルについては、まず「アトレ・アトレヴィ」「テルミナ」など4ブランドのポイントをJREポイントに移し、3月1日に「グランデュオ」を加える。2~3年後を目標に「スイカポイント」やクレジットカード「ビューカード」のポイントも集約する。
 JR東日本グループの24種類のポイント会員数は延べ約1800万人。重複する会員数は把握できていないという。1つのポイントで顧客の購買情報が管理できれば、マーケティング上の利点が大きい。鉄道運賃との連動などのサービスも検討する。
 
 
 日経産業新聞,2016/02/24,ページ:3