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国際石油開発帝石、電力小売事業用システム、クラウドで提供。

2016.02.15

 国際石油開発帝石は4月から電力小売事業者向けに顧客情報管理(CRM)システムの販売を始める。現在、天然ガスを供給している顧客のうち、電力小売りに参入する企業へクラウドサービスとして提供する。初期費用を抑えて導入することができるのが特徴で、新規事業を始めるのを支援する。
 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が構築したクラウドサービスを、自社の顧客向けに販売する。電力小売事業用にシステムを構築するには、2千万~3千万円程度の費用がかかる。国際石油開発帝石はクラウドで提供することで、初期費用を数百万円程度に抑えた。ガス会社が電力小売りに参入しやすいよう後押しする。
 ガス会社がすでに保有する顧客管理システムとデータ連携して、電力小売り用のシステムとして使えるようにする。電力小売事業を始めるのに必要な電力卸市場や送配電事業者のシステムとのデータ連携機能も持つ。
 システムの初期設定などはCTCの技術者が請け負う。
 CTCは電力の需給管理システムも手掛けており、電力小売りに参入するガス事業者へ他のシステムを売り込む足掛かりとする。
 
 
 日経産業新聞,2016/02/10,ページ:11