ファミマ・ユニー、統合で会見、「中食・物流を改革」。
2016.02.08
9月に経営統合するファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスは4日、新たに発足する持ち株会社の概要について都内で記者会見を開いた=写真。ファミマの上田準二会長が新社長に就き、中山勇社長は持ち株会社の副社長とコンビニの事業会社の会長となる。同社の社長には企業再生のリヴァンプ(東京・港)の沢田貴司社長が就く。コンビニのブランドはファミリーマートに統一する。主な一問一答は以下の通り。
――エーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)との統合時、同社の店舗は3割減ったが今回の見通しは。また日販の目標は。
中山ファミマ社長「できるだけ多くの加盟店に引きつづきファミリーマートというひとつのブランドとして運営してもらいたい。日販は早く60万円を達成しようと、中食や物流の改革を進めている」
――中山社長がファミマの会長になるが役割分担は。
中山社長「二つの事業会社の経営管理と、シナジー効果を発揮できるようにするのが私の役割。コンビニ事業は沢田社長のサポート役として責任を果たす」
――沢田社長は今までのビジネス経験がコンビニ事業にどう発揮できると考えるか。
沢田リヴァンプ社長「1人の力には限界がある。全社一丸となって、いろんなチャレンジをしていきたい」
――サークルKサンクスの良い点はどう生かすか。
中山社長「顧客が支持する商品は残す。プライベートブランド(PB)はファミリーマートコレクションとして展開する。ポイントカードは加盟店の集客の武器。どれが一番良いのか、慎重に検討していく。加盟店の利益がどうなるかが大事。経済合理性を持って判断する」
――大手流通グループと比べた、今回の統合の強みは。
上田ファミマ会長「今回の経営統合は5年10年先を見据えたインフラ強化が目的。ユニーはGMS、スーパー部門で関東、東海で強い基盤を持つ。GMSは今どこも苦戦しているが、復活は絶対的に可能。両社が一緒になれば、いろんな構造改革が幅広くやりやすくなる。強みをこれから作っていく」
日経MJ(流通新聞),2016/02/08,ページ:5