福利厚生代行、中小向けに力、ベネ・ワンなど、人手不足の業界に的。
2016.11.01
福利厚生代行各社が中小企業向けのサービスに力を入れている。ベネフィット・ワンはUSENと提携して割安なサービスを開始。リログループもメニューを刷新した。小売りや飲食業などで働き手不足が深刻化するなか、採用活動や離職防止に役立つとみて需要の開拓に乗り出している。
ベネ・ワンはUSENの顧客が会員制サイト「ベネフィット・ステーション」を使えるようにした。事業主だけでなく、パートやアルバイトも月額500円(税別)から宿泊施設を利用したり、飲食店を最大50%割引で使えたりできる。USENは約62万店の顧客を抱えており、個人経営の飲食、小売り、理美容店が多い。従業員をつなぎ留めるうえで福利厚生の需要があると判断した。
JTBベネフィット(東京・江東)は1日からポイントサービスのメニューを充実する。ポイント交換の対象を食品や家電に加え、JTBのパック旅行にも広げる。
リログループも今夏に中小向けメニューを刷新。宿泊や飲食店以外に育児や介護に関するメニューも追加した。生活を手厚く支援するサービスを増やし離職を防ぐ。中小にとって採用コストの負担は重く、辞めた時の影響も大きいため、福利厚生を充実して働きやすい環境を整える。
日本経済新聞 朝刊,2016/11/01,ページ:15