H2O、一転減益に、今期11%。
2016.11.01
エイチ・ツー・オーリテイリングは26日、2017年3月期の連結経常利益が前期比11%減の205億円になりそうだと発表した。従来の増益予想(8%増の249億円)から一転して減益になる。百貨店での婦人服販売が低迷しているうえ、インバウンド(訪日外国人)消費が化粧品など低価格品に移った影響が出る。
今期の売上高は1%減の9020億円の見通し。土地売却益の計上などで純利益の予想(前期並みの141億円)は変えなかった。株主への利益配分を重視し年間配当は予想より5円多い40円(前期比5円増)にする。
同日発表した16年4~9月期決算は経常利益が前年同期比34%減の51億円だった。セブン&アイ・ホールディングスから引き継ぐそごう神戸店(神戸市)など3店の従業員について、鈴木篤社長は「リストラは視野に入れていない」と述べた。
引き継ぎに向けた組織を11月に立ち上げ、阪急阪神グループの共通ポイント「Sポイント」をセブンイレブンの店舗に導入する仕組み作りなどを検討する。
日本経済新聞 朝刊,2016/10/27,ページ:13