アイモバイル――スマホに広告配信、SNS向けや動画に強み(ルーキープロファイル)
2016.10.24
インターネットで主にスマートフォン(スマホ)向けに広告を配信する。広告配信の方法として、交流サイト(SNS)向けの広告から動画広告まで手掛ける。広告配信方法の多様さが特徴だ。広告を見た人のクリックに応じて広告主から手数料収入を受け取る。
多様な配信方法の中でも広告主からの依頼が増えているのが、SNSの記事と記事の間に表示するインフィード広告。SNSを利用する企業は増えており、月次売上高は昨年から右肩上がりに増えている。インフィード広告とともに伸びているのが動画広告配信システム「maio(マイオ)」の提供だ。スマホ向けアプリを開発するゲーム会社などがシステムを導入することで、アプリ内で動画広告を配信できるようになる。
ふるさと納税を支援するウェブサイト「ふるなび」の運営も始めた。サイト上で納税者を募り、納税された市町村から手数料収入を得る。現在50市町村と提携し、将来は500市町村にまで増やす計画。8月からは利用者が納税の返礼品の代わりに首都圏の飲食店で使えるポイントサービスも開始した。飲食店にとっても集客支援になり、同サービスを導入する店舗数は伸びている。田中俊彦社長は「ふるさと納税制度の活性化に貢献したい」と話す。
2017年7月期の連結決算は、売上高が前年同期比1%増の148億円、経常利益が4%増の22億円を見込む。税負担が重くなり、最終利益は減益を見込むが、「足元の業績は好調で予想を上回る成長ができそうだ」(田中社長)。(下村凜太郎)
日経産業新聞,2016/10/21,ページ:19