アララ、電子通貨にブロックチェーン。
2016.10.13
システム開発のアララ(旧レピカ、東京・港、岩井陽介社長)は電子マネーサービスのシステムに分散型台帳技術「ブロックチェーン」を導入する。ベンチャー企業のテックビューロ(大阪市)が開発したソフトを活用する。大規模店舗との取引時のコストの削減や安全性の向上につなげる。
アララは電子マネーサービス「ポイントプラス」を展開している。磁気カードにポイントカード機能と電子マネー機能を搭載し、残高やポイント情報などをサーバー上で管理するシステムで、大手飲食店チェーンや地方スーパーなど約4000店に導入している。
テックビューロのソフト「ミジン」を使い、ポイントプラスのサービスで実証実験した。安価なサーバーでも1分間に3000件以上の取引を安全に実行できた。来年10月までにブロックチェーン技術を導入した新サービスの実用化を決めた。
ブロックチェーンはネット上でデータを1カ所に集めずに分散・共有する技術。中央の管理者が不要でシステムも止まりにくい。金融との相乗効果が大きいが、電子マネーサービスへの導入はまだ珍しいという。
日経産業新聞,2016/10/10,ページ:5