大日印、地域創生ビジネスに参入-地域限定通貨サービスで活性支援
2016.09.12
大日本印刷(DNP)はフューチャーリンクネットワーク(FLN、千葉県船橋市、石井丈晴社長、047・495・0525)と資本提携し、地方創生を支援するビジネスに本格参入する。地域限定の通貨ポイントサービスを活用した地域活性化につながる取り組みを提案する。DNPは提携により地方創生支援事業で2016―20年度までの累計で売上高40億円を目指す。
DNPはFLNの第三者割当増資を引き受け、発行済株式の5・53%を3000万円で取得した。FLNは76の地域企業や461市町村で地域情報ポータルサイト「まいぷれ」を展開している。DNPが開発した地域通貨ポイント向け流通プラットフォームとまいぷれを融合し、買い物やボランティア活動、公共施設の利用時にポイントを利活用できる仕組みを提供する。
ポイント流通は非接触ICカード「フェリカ」を活用。電子決済システムはトランザクション・メディア・ネットワークス(東京都千代田区)と共同開発する。第1弾として10月に静岡県清水町で公共施設のポイント付加サービスを始める。
DNPは「知とコミュニケーション」「食とヘルスケア」など4分野を成長領域として位置付け、生活者の利便性向上と地域活性化につながるソリューション提供に力を入れている。
日刊工業新聞,2016/09/08,ページ:9