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スタバや丸亀製麺、アプリ磨いて集客、支払い機能、クーポン配信。

2016.06.13

 外食各社がスマートフォン(スマホ)アプリを活用した集客を進めている。スターバックスコーヒージャパンはプリペイドカードを登録して支払いができるアプリを導入、トリドールもクーポン機能を追加した。単純なポイントカードなどではリピーターの獲得競争を勝ち抜けないとみて、様々な機能を載せたアプリを充実させている。
 スターバックスコーヒージャパンは、支払い機能を備えたアプリの提供を始めた。利用者は同社が発行するプリペイドカードを購入し、番号を事前にアプリに登録しておく。店頭では、スマホ上に表示されるバーコードを読み取るだけで支払いができる。
 同社は季節や地域ごとにデザインを変えたプリペイドカードを100種類以上発行しており、何枚も集めるファンも多い。アプリでは登録したカードのデザインが表示され、眺めて楽しめる。
 1枚500円のドリンクチケットを購入し、メッセージを添えて友人などに贈ることもできる。LINEなどを通じて送るので、受け取る側はアプリをダウンロードしていなくてもいい。アプリでは他に店舗で販売するメニューやコーヒー豆、近隣店舗の情報なども閲覧できる。
 トリドールは2012年に導入した「丸亀製麺」の専用アプリを刷新した。近隣店舗の検索や季節ごとのフェア情報など従来の機能に加えて、アプリ限定のクーポン機能を搭載した。
 支払いの際に提示すると、うどんや天ぷらなどが割り引かれるクーポンを配信。レシートに印刷されたQRコードをアプリ上で読み込めば、次回使えるクーポンを獲得できる。紙のクーポンを持ち歩く必要がなくなる。
 オイスターバーを展開するゼネラル・オイスターも、店の予約などができるアプリを導入した。事前に同社が発行するポイントカードを登録すると、ポイントによる支払いもアプリ上でできる。新店やメニュー情報も配信する。
 新規参入が多く、競争が激しい外食業界ではリピーターの獲得は生命線だ。他社と差異化するため、様々な機能が使えるアプリが集客ツールの主役になってきている。
 
 
 日経MJ(流通新聞),2016/06/10,ページ:6