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ポイントで地域活性化、道内企業、ネット資金調達で連携。

2016.05.16

 【札幌】サッポロドラッグストアー子会社で共通ポイントカード「エゾカ」を運営するリージョナルマーケティング(札幌市)は、資金調達支援のアクトナウ(同)と提携した。アクトナウが運営する、インターネット経由で小口資金を募るクラウドファンディング(CF)で、地域活性化のための事業などにエゾカのポイントを使い出資できるようにする。
 アクトナウは「道産原料を使った新商品を作りたい」「札幌で雪にまつわるイベントをやりたい」といった事業を募りCFサイトに掲載する。
 案件が成立した場合、事業者から出資者に新商品そのものやイベントへの参加権などのリターンがあるのが一般的だ。
 従来は支援したいと思った人に、振り込みやカード決済で出資してもらっていた。今後は、エゾカの会員番号を打ち込めばポイントを使った出資もできる。出資金額の0・5%分のポイントが新たに付与される。
 リージョナルマーケティングの富山浩樹社長は「CFでカードの共通ポイントが利用できるのは国内で初めて」と話す。エゾカの加盟企業は約80社、加盟店舗数は550店で、会員数は124万人いる。加盟企業などにCFの活用を促し、地域振興を後押しする。
 CFは目標支援額まで達しなかった場合は事業が成立しない案件と、目標額に達しなくても事業を行う案件がある。前者の場合はポイントでの出資はできない。事業が成立しない場合は出資金は返還されるが、ポイントは返還手続きが困難なためだ。
 
 
 日経MJ(流通新聞),2016/05/16,ページ:6