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楽天、電子マンガ専門サイト、きょうから、若者取り込みへ9万作。

2016.04.25

 楽天は20日からスマートフォン(スマホ)向け電子マンガの配信サービス「楽天マンガ」を始める。「進撃の巨人」や「ちはやふる」など人気作品9万点をそろえ、1話や1巻単位で販売する。利用者にはポイントを優遇して会員登録を促す。マンガに特化したサービスで長期の固定客となる若い世代の獲得を狙う。
 電子書籍の取次大手メディアドゥと閲覧アプリを開発した。楽天の会員以外も登録でき、専用アプリで作品をみる。ウェブ上の通貨である「メダル」を購入し支払う。1話の価格は30~50円相当になる。楽天の共通ポイントでも購入できる。
 楽天は電子書籍サービス「Kobo(コボ)」を手がけているが、楽天マンガは特に若い世代の利用を見込む。マンガの料金を携帯電話料金と合算して決済できる仕組みも導入。クレジットカードを持たない層の需要を取り込む考えだ。
 インプレス総合研究所(東京・千代田)によると電子書籍の国内市場規模は2014年度で1266億円。5年後には約2・3倍に膨らむとみられている。電子書籍はすでにアマゾンの「キンドル」や大日本印刷の「ホント」など数十のサービスがある。
 
 
 日本経済新聞 朝刊,2016/04/20,ページ:13