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ネット・実店舗、一元管理、ワシントン靴店、顧客情報や在庫。

2016.04.18

 【富山】北陸3県などで靴の専門店「Parade(パレード)」を展開するワシントン靴店(富山市)は、インターネット通販と実店舗の顧客や在庫の情報を一元管理できるシステムを導入した。店頭でサイズや色などの在庫がない場合にその場でネットで注文してもらい、自宅に送るサービスを年内に始める。
 自社のネット通販の商品を充実させ、店頭にない商品をその場で購入できる体制を整える。来店して試し履きをした客の好みの色やサイズがない場合、スマートフォン(スマホ)などで会員サイトからネットで注文してもらう。決済もネット上で行い、商品は自宅に宅配便で届ける。
 同社はこれまで、在庫データを管理する基幹システムがネット通販とは統合しておらず、店頭にサイズや色がない場合は他の店舗から取り寄せて再度、店舗に来てもらう必要があった。
 ネットと店舗の双方で利用できるポイント会員サービスも始めた。顧客の購入履歴に応じて、セール情報や新製品情報などをメールマガジンで流し、来店を促すこともできる。欲しい商品がどの店舗にあるかを検索できる機能など、順次、会員サイトを充実させていく方針だ。
 同社は北陸3県と新潟、長野県で34店舗を展開する。14年には店名を「ワシントン靴店」から「パレード」に変更した。2015年7月期の売上高は約38億円。ネット通販での売り上げは10%程度だが、5年後をメドに売り上げの半分を占める柱に育てる。
 
 
 日経MJ(流通新聞),2016/04/18,ページ:6