東燃ゼネ、最大6%安、電力自由化、家庭向け、予約を開始。
2016.01.12
東燃ゼネラル石油は4日、4月に全面自由化される一般家庭向けの電力小売りの料金メニューを発表した。値引き率は契約電力量に応じて変わるが、現在の東京電力に比べ3~6%安く設定した。自社ブランド「myでんき」として販売するほか東電管内でLPガスを販売する約30社にも供給する。自社系列のガソリンスタンドでも売る予定で2~3年以内に数十万件の顧客獲得を目指していく。
各家庭が契約する電力量に応じて値引き率は変わり、使用量が多い世帯ほど値引き率が高い。契約容量が40アンペアで使用電力量が月300キロワット時の世帯では、年間約5000円の電気代削減につながる。
提携するLPガス会社は電気とガスをセットで販売し、さらに値引きする可能性もあるという。
東燃ゼネは4日からインターネットなどを通じて予約販売を始めた。4月からは中部電力と関西電力管内でも電力を販売する予定。供給する電源は川崎市の自社製油所内にある発電設備のほか、外部から調達してまかなう。
日経産業新聞,2016/01/05,ページ:11