高額購入、ポイント増、コメリ、カード利用促す(消費税8%の影響)
2014.04.11
【新潟】ホームセンター大手のコメリは、クレジットカードを利用した年間の買い物金額が多い顧客にポイントを段階的に増やすサービスを始めた。消費増税の影響で、需要の反動減が見込まれる中、優良顧客であるリピーターの消費増で補う戦略だ。購入時のカード利用を促すことで、履歴を販促活動に活用することも視野に入れる。収益機会の拡大につなげる。
対象になるのは子会社を通じ運営する「コメリカード」。カードで決済した場合や、現金払いでもカードを提示すれば、店舗で使えるポイントが付く仕組みだ。
クレジットカード払いの顧客には通常、200円(税抜き)ごとに3ポイントを付与するが、前年度にカード払いやカードを提示して年間5万円(税込み)以上使った顧客は、これを4ポイントに増額する。15万円以上だと同5ポイント、年間30万円以上だと6ポイントまで増やす。ポイントは1ポイント=1円としていつでも支払いに使える。
コメリは2013年度、重点地域と位置付ける九州でポイント増額を実験的に実施。現金払いに比べクレジット払いの顧客は商品を定期的に買うことが多く、客単価が高いことが分かった。買い物金額が多い顧客の来店頻度も増えたという。
日経MJ(流通新聞),2014/04/11,5面