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会員、店とネット一本化、ライトオン、4月制度刷新、購入データ、比較可能に。

2014.02.18

 ライトオンは顧客向けの無料会員制度を見直す。店とネットなどで別々に運営してきたが、4月に一本化。顧客情報を一元管理して店づくりや販促などに生かす。買い物額に応じて付与するポイントの使い勝手も高める。同社の既存店売上高は1月まで4カ月連続で前年実績を割り込んでおり、新制度の導入を新規客の開拓と固定客の囲い込みにつなげる。
 店で服や雑貨を買う人向けのカードメンバーズ、ネット通販利用者向けのオンラインショップメンバーズ、セール情報などが届くメルマガメンバーズを統合する。現在はカードメンバーズ会員で個人情報が分かる人が約70万人、ネット会員で約20万人がいる。新制度では現会員からの切り替えも含め、年間100万人の会員数を目指す。
 それぞれの会員情報は一部を除いて別々に管理し、店とネットで顧客の購買履歴を比較することなどができなかった。今後は顧客の買い物の傾向を年齢や性別ごとに詳しくつかみ、品ぞろえや売り場づくりに生かす。
 ポイント制度も見直す。従来は店では1千円の買い物ごとにスタンプ1個がもらえ、50個ためると3千円分の商品と引き換えていた。4月から100円買うごとに1ポイント付与し、1ポイント=1円として100ポイント単位で買い物に使えるようにする。顧客を1つの会員番号で管理し店とネットの双方の買い物でポイントがたまるようにし、来店頻度や購入点数を引き上げる。
 セール情報などを提供する会員専用サイトも新設する。たまったポイントを確認したり、衣料品や雑貨などのプレゼントキャンペーンを利用したりできるようにする。
 同社の既存店売上高は2013年9月から14年1月までの合計で前年同期比6・4%減で、13年8月期(0・5%減)より減収幅が拡大している。客数のマイナス幅が客単価を上回り、集客力の回復が課題だ。4月以降は消費増税に伴う個人消費の落ち込みも懸念されるため、会員制度の見直しで客数増を目指す。
 婦人服専門店のクロスカンパニー(岡山市)も18日から店とネットのポイントを共通化する予定。同様の動きが広がる可能性がある。
 
 
 

  日経MJ(流通新聞),2014/02/10,9面