ピーチ・ジョン、下着の要望、SNSで聞く、投稿にポイント、イベント参加も。
2015.01.08
女性下着などを販売するピーチ・ジョンは交流サイト(SNS)を活用したマーケティングに力を入れる。会員同士が気軽に交流しながら商品への要望などを投稿できる独自SNSを開設。カタログに載っていないモデルの写真や動画なども配信し、コメント投稿などでポイントを集めてイベントなどに応募できる仕組みを導入した。顧客との接点を増やして、効果的な販促につなげる。
19日に立ち上げた新SNS「マイ ピーチジョン」は、タイムラインを設置して最新の商品情報やイベント情報を配信している。今後、人気モデルを使ったCMの舞台裏や動画など同サイト限定のビジュアルコンテンツを豊富にそろえていく。
新たに会員登録するか、フェイスブックやツイッターなどSNSのアカウントを使ってログインできる。気に入った写真や情報にコメントを投稿したり、「LIKE!」ボタンを押したりすると「ハート」というポイントをためられる。たまったハートを使えばピーチジョンのショーやイベントへの参加応募や、限定の情報や動画などの入手が可能になる。
ピーチジョンに対する要望や意見を気軽に投稿できる「マイ ボイス」コーナーも設置する。例えば、ブラジャーのサイズに関する相談や、実施してほしいサービスなどを書き込める。こうした投稿にピーチジョンが回答するほか、会員同士で意見を交わすことができる。集まった情報は今後の商品開発やサービスの充実にも生かす。
他にもサイト上でモデルへの質問を応募する、会員参加型のイベントも実施する。
同社はフェイスブックで6万人、ツイッターで約5万人の会員を持つ。コミュニケーションをとりやすい総合的な自前のSNSを立ち上げて、顧客の囲い込みを進める。
ブログやメールマガジンなど一方的な配信になりがちの販促だけではなく、会員が積極的に参加できる場を提供することで顧客ニーズの解析や満足度の向上につなげていく狙いだ。
日経MJ(流通新聞),2014/12/24,7面