静鉄のカード導入、お仏壇のやまき、新規顧客を開拓、105円ごと1ポイント付与。
2013.12.09
仏壇・仏具販売のお仏壇のやまき(静岡市)は6日、静岡鉄道グループのポイントカードを導入する。20万円(税別)を上限に購入105円ごとに1ポイントを付与する。幅広い客層が利用するカードを導入することで新規顧客を開拓する。
やまきが運営する静岡県中部の4店舗で静鉄グループの「LuLuCa(ルルカ)カード」を導入する。
ルルカカードの10月末時点の会員数は約54万5000人で、静鉄グループ以外でルルカカードを導入するのは初めて。
やまきは4店舗にカードを読み取る専用の小型機器を設置。仏具や墓石などの買い物客を対象に105円ごとに1ポイントを付与する。ただし購入額が20万円(税別)を超える場合は20万円分のポイント(2千ポイント)が付与される。
たまったポイントは静鉄グループややまきの店舗で500ポイント単位でギフト券(500円分)と交換できる。
今後は食品スーパーのしずてつストアなど静鉄グループの店舗が発行するレシートに、やまきで使えるクーポン券を印刷することも検討する。
日本経済新聞 地方経済面 静岡,2013/12/04,6面
担当者のコメント
地方の電鉄グループと仏壇・仏具企業とのアライアンスという一見突飛なニュースであるが、閉鎖経済圏である地方グループ企業のポイント力を活用した好事例と言えよう。恐らく静鉄グループに仏具や葬儀関連のグループ企業がないため、ゆりかごから墓場までのLTV軸上に上手くマッチングするのだろう。今後大きく静鉄経済圏を構築していく、他社アライアンス第1弾として注目したい。