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CCC、新生銀と提携、口座開設にTポイント。

2013.07.19

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)はポイントサービスで金融機関との提携を拡大する。新生銀行と組み、8月から預金額に応じて共通ポイント「Tポイント」を付与する。今後、他の金融機関とも提携しサービスを拡大する。
CCCは1996年から新生銀傘下のアプラスと提携し、Tポイントが付与されるクレジットカードを約500万枚発行している。2011年10月にスルガ銀行と提携し、カードローンにTポイントを付与してきたが、口座開設や預金に付与するのは今回が初めてとなる。
新生銀の口座を開設すると400ポイント(1ポイント1円相当)、一定額の満期2週間の円預金を新たに預け入れると1000ポイント(300万円預け入れの場合)を上限に付与する。
TポイントはTSUTAYAやファミリーマートなど約5万8000店舗で利用できる。CCCは会員がポイントをためやすい環境を整える。
新生銀はTポイント会員の約4602万人に口座の開設を促す。現在250万人いる顧客数を今後3年で倍増させる計画だ。

(参照元:2013年7月19日 日経MJ (流通新聞) 9面)

担当者のコメント

銀行の顧客囲い込み戦略として、俄かにポイントサービスが注目を浴びている。そもそも金融機関系のポイントは、FSP(Frequent Shoppers Program)、即ち「買えば買うほどポイントが貯まる」という形ではなく、「貯めているとポイントが知らずに貯まっている」というものが多く、顧客への意識づけに課題を抱えていた。
Tポイントという利便性(共通ポイント)とブランド力に秀でたポイントと連携することにより、実効性と競合優位性を確保する戦略である。今後の他金融機関への広がりが注目される。