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Yahoo!ポイントがTポイントに統合、T-IDはYahoo! JAPAN IDに統一

2013.07.16

ヤフー株式会社とカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)は、7月1日に「Yahoo!ポイント」の「Tポイント」への統合を完了し、「T-ID」の「Yahoo! JAPAN ID」への統一を開始した。

Yahoo! JAPANでは、Yahoo!ショッピングなど同社のポイント対象サービスや提携サイトで付与していたYahoo!ポイントを、Tポイントに変更。ユーザーが所持しているTカードと連携させることで、Yahoo! JAPANの各サービスに加えて、TSUTAYAやファミリーマートなどのTポイント連携店舗でも利用が可能になった。

また、IDについても両社の統一を開始。「TSUTAYA online」などCCCの共通ログインであるT-IDをYahoo! JAPAN IDに統合し、インターネット上ではYahoo! JAPAN IDでTポイントサービスを利用できるようにする。

ヤフー執行役員セントラルサービスカンパニー長の谷田智昭氏は、「以前からヤフーは、ポイントカードでパンパンな財布、たくさんありすぎて覚えきれないインターネットのIDとパスワード、ネットとリアルで共通で使えるポイントとIDがないという現状、これら3つの課題を解決したいと思っていた。そんな中でCCCと意気投合し、リアルで最強のポイントであるTポイントとインターネットで最強のYahoo! JAPANがタッグを組んで、ポイントはTポイントに、IDはYahoo! JAPAN IDに統合しようということで答が出た。これに満足することなく、CCCとの最強タッグでお客様がびっくりするようなサービスを次々と展開していきたい」とコメントした。

現時点ではポイントサービスの統合のみで、両社の間でショッピング履歴などの共有・統合は行われない。今後についてヤフーの谷田氏は、「まずはポイント・IDの統合に注力するということで、情報の連携について今はまだ検討する前の段階。これからポイントが統合され、お客様に利用されていく中で、それらでたまっていく情報をお互いに利用できるのかということを検討していくステップを踏む。検討する上でも、お客様が感じる『気持ち悪さ』を無くすことは一番重要だと思っており、事業者視点ではなく、ユーザーファースト、ユーザー目線で考えていきたい」と語った。

(参照元:2013年7月2日 INTERNET Watch ニュース

担当者のコメント

ヤフーとTポイントとのID共通・統合化が7月1日よりなされサービスが開始された。
国内最大のリアル・ネットの統合ポイントサービス登場という形で鳴り物入りの記者発表となったようだが、ポイントサービスということでいうと、ヤフーの存在感がやや薄いのが気になる。
今まで、楽天スーパーポイントの影に隠れて、ヤフー自体もポイントポイントと騒がないイメージが定着していた感がある。
翻って、楽天もリアルへの進出を発表した状況下で、Tポイントのメガポータルサイトとの連携は必定の流れであったと言える。
今後、システム統合完了ということ以上のブランディングとしての統合の存在感を、ポイント「サービス」としてどう見せていくかが、勝負の分かれどころと言えるだろう。