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ポイント3種どれでも可、JCB、加盟店に対応端末、Tポイント・ポンタ・楽天。

2016.09.05

 JCBは共通ポイントを提供する大手3社と提携し、中小や個人の加盟店でどのポイントでも使えるサービスを11月をめどに始める。専用端末を設置すれば、Tポイント、Ponta(ポンタ)、楽天スーパーポイントに対応できるようになる。共通ポイントは1店につき1種類だけ使えることが多いが、利用者は希望するポイントを選んでためられるようになる。
 JCBの取扱店契約数は1000万件にのぼり、全国の飲食店や雑貨店などで利用できる。大手3社の共通ポイントをまとめて利用できるのは全国でも初めて。JCBはTポイント・ジャパン(東京・渋谷)、ポンタを運営するロイヤリティマーケティング(東京・渋谷)、楽天の3社との提携を皮切りに、今後も連携先を広げる方針だ。
 利用者は1枚のカードを持ち歩けば多くの店舗でポイントをためられるようになる。JCBのクレジットカード以外でも他社のカードや現金の決済にもポイントが付き、カードのポイントもためられる。
 導入を希望する店舗はJCB子会社で決済サービスを手掛ける日本カードネットワーク(東京・新宿)の専用の決済端末を設置する。導入にかかる費用は付与ポイントと売上高に応じた料金、月額利用料、端末代など十数万円程度。POSレジを改修する必要がないため費用も抑えられ、1カ月程度で導入できる。これまでは店舗側が各社と契約する必要があった。
 仮に3社と契約した場合は決済端末が3台必要になり、費用も数十万円かかっていたという。JCBは加盟店のサービスを拡充することでカード決済の増加を目指す。
 JCBによると共通ポイント3社の会員数は単純合算で2億3000万人を超えるという。野村総合研究所の推計によるとポイント・マイレージの年間発行額は2013年度に8500億円、20年度には1兆円を突破する見込みで、利用が拡大している。
 
 日本経済新聞 夕刊,2016/08/31,ページ:1