楽天ポイント不正交換、容疑の中国人2人逮捕、250人被害か。
2013.12.12
岐阜、兵庫両県警は8日、インターネット通販サイトの楽天市場に不正アクセスし、商品を購入して他人に付与されたポイントを電子マネーに交換したなどとして、岐阜県各務原市那加前洞新町、孫路路容疑者(24)ら中国人の大学生2人を不正アクセス禁止法違反などの疑いで逮捕した。
孫容疑者の逮捕容疑は6月27日、兵庫県尼崎市の男性(41)のIDとパスワードを使って楽天市場へ不正にアクセスし、8431円分のポイントを自身が所有するプリペイド型電子マネーに交換した疑い。
岐阜県警によると2人は「サイトで知り合った中国人から約6万5千円でパスワードなどを買った。交換したポイントはドラッグストアで使った」と容疑を認めている。
楽天市場は5~7月、ポイントをプリペイド型電子マネーに交換できるキャンペーンを実施していた。岐阜県警は、孫容疑者が楽天市場で全国の約250人から約300万円分のポイントを不正に取得したとみている。
岐阜県警によると、2人のパソコンには楽天市場などのサーバーコンピューターにログインするためのIDとパスワード計約160万人分が保存されていた。
日本経済新聞 夕刊,2013/12/09,15面
担当者のコメント
楽天のような巨大ポイント市場になると、外国人ハッカーのような存在を意識した対応が求められてくる。ある意味無防備なキャンペーン市場につけこんだ手口と思われるが、今回は楽天サイドで不正に気づいたのだろうが、企業側が気づかず表面化しないケースが怖い。また悪質業者が絡んで、景品を集めて再販売するなどのケースも表面化していないだけで、多々あると想像できる。役所に規制をかけられる前に、企業サイドでの防衛強化が求められる。