ネット通販事業を統合、サッポロHD、ポイント共通化。
2013.11.30
サッポロホールディングスは傘下企業のインターネット通販事業を一本化する。グループのビールや清涼飲料、外食企業が出店する自社の通販サイトを開設し、買い物客のIDやポイントを共通にする。消費者と直接接点を持てるネット通販の利便性を高める。
28日に新設するサイトでまず、サッポロビールと清涼飲料のポッカサッポロフード&ビバレッジの通販を統合する。実店舗で販売している清涼飲料やスープなどの食品に加えて、サイト限定のビール類をそろえる。限定品はワインなどに広げることも検討する。
来年以降、外食の「サッポロライオン」やアイスクリームの「ブルーシール」なども自社サイトに移管してグループ約10社の事業を集約する。サッポロビールなどは単独でヤフーに出店しているが自社サイト開設に伴い、撤退する予定だ。
顧客はグループ企業の買い物をまとめて注文できるほか、IDや買い物時に付与されるポイントも統一し、サイトの魅力を高める。ネット通販の売上高は3年後に現在の4倍強の13億円、会員数は15万人を目指す。
自社サイト開設に伴う投資額は約2500万円。サイトを統合することで運営コストを45%減らす。
日本経済新聞 朝刊,2013/11/28,11面