■ANAセールス、2年後、ネット販売4倍に、フリープラン拡充
会員組織の加入者底上げ
全日本空輸の旅行子会社のANAセールス(東京・港、浅川修社長)は2012年3月期までを対象とする中期経営計画をまとめた。米国行きツアーのパンフレット廃止などで旅行商品を増やすネット販売の取扱高を4倍に伸ばすほか、全日空のマイレージ特典の拡充で会員組織の加入者を底上げする。人員削減などにも取り組み、まずは11年3月期に営業損益の黒字化を目指す。
10年3月期で150億円だったネット販売の取扱高を12年3月期までに600億円に伸ばす。航空券とホテル、レンタカーなどを組み合わせたフリープランの商品を中心に自社サイトに掲載する商品を増やす考えだ。
添乗員が同行する周遊型の旅行商品に代わり、フリープランが大半を占めるようになっている米国行きツアーではパンフレットを完全に廃止。米国行きツアーをフリープラン主体のネット販売に特化することで顧客を自社サイトに誘導する。
全日空のマイレージ会員向けに限定ツアーなどを扱う会員制度「旅達」は会員数を現在の200万人から300万人に引き上げる方針。
会員向け特典としているマイレージ付与の仕組みを7月から、より多くのマイルが獲得できるように変更する。通常のマイレージに5%分を上乗せしている現行の仕組みに対し、変更後はツアー価格200円につき1マイルを積算する。例えば、2泊3日で3万円の東京―札幌のツアーを購入した場合、特典のマイルは現行の50が150になる。
コスト抑制策としては北海道と九州、沖縄に持つ3社の販売会社を吸収合併。派遣社員を含むグループの全従業員の約2割に相当する400人を削減。国内旅行の予約を電話で受け付けるコールセンターも減らす。
ANAセールスの10年3月期の連結営業損益は1億円の赤字と2期連続の営業赤字だった。中期経営計画の推進により、11年3月期は10億円の営業利益を確保。12年3月期は営業利益20億円を目指す。
(参照元:2010年5月10日 日経MJ 10ページ)