■「パスモ」決済、初の減少、3月件数5.9%減、震災で伸び悩み。
主要6電子マネー(前払い式)の3月の決済件数で、関東の私鉄・バスで使える「パスモ」が前年同月比5・9%減と、初めて減少に転じた。東日本大震災の影響で運休や運行本数が減り、駅構内での利用が伸び悩んだ。全体でも6電子マネーで統計を取り始めて以来最低の13・9%増にとどまった。ただ、店舗の営業再開や品薄の解消で4月に入り利用は回復傾向にあるという。
3月のパスモの決済件数は1271万件だった。「ワオン」「ナナコ」「スイカ」「イコカ」「エディ」を加えた主要6電子マネーで決済件数がマイナスになったのは初めて。同じ鉄道の電子マネーでは東日本旅客鉄道のスイカの伸びもやや鈍化。昨年6月から2月まで毎月3割超の伸びだったが、3月は21・8%増の3916万件だった。
3月の6電子マネーの総決済件数は13・9%増の1億6992万件だった。震災の影響で、東北地方や関東地方を中心に臨時休業や営業時間の短縮があった影響を受けた。伸び率は2008年4月以降で最低となった。
一方、10年4月~11年3月の件数は31・3%増の20億3050万件だった。イオンのワオンが特定商品に高額のポイントを付けるなどし、利用が09年度比5割以上増え、全体をけん引した。スイカも32・2%増と高い伸びだった。
(参照元:2011年5月7日 日本経済新聞 朝刊 11面)