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Tポイント2人に1人、CCC、会員数、月末にも6000万人。

2016.09.20

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、共通ポイント「Tポイント」の会員数が9月末に6000万人を超える見通しだと発表した。日本人のほぼ2人に1人が利用している計算になる。
 CCCはTポイントサービスを2003年10月に始め、13年ほどたって6000万人に近づいた。この数は、直近1年間にカードを使った人で、なおかつ複数のカードを持つ場合は1人と数えてはじいた。
 月に1回以上利用している会員は4300万人で全体の7割、週に1回以上は2700万人で4割を占めている。
 サービスには通常の店舗とインターネット上の店舗の計56万店が参加しており、累計発行枚数は1億9000万枚に達している。
 小売りや外食をはじめ企業によるポイントの発行額は14年度から2千億円近く増え、20年度に1兆円を超すとの試算がある。
 企業単体で発行するだけでなく共通ポイントの導入が進み、Tポイントのほかに三菱商事系のロイヤリティマーケティング(東京・渋谷)のポンタ、楽天の楽天スーパーポイント、NTTドコモのdポイントが競っている。
 ただ、現在ではどこの店に行っても、なんらかのポイント還元が得られるようになっている。共通ポイントが使えるのが当たり前になり、まだ導入していない店舗は共通ポイントの導入を急ぐだろう。一方で、消費者の囲い込み効果は薄れていくとの見方もある。
 
 日経産業新聞,2016/09/14,ページ:6