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DMで来店、スマホ集計、ビートレンド、効果を分析。

2016.07.26

 モバイル販促支援のビートレンド(東京・港)は、データベースと連動したダイレクトメール(DM)サービスを始める。誕生日や利用頻度など顧客ごとに異なるDMを発送したり、DMを受け取った客が実際に来店したかをインターネット上で集計・分析したりできる。小売店や外食店などに売り込んでいく。
 サービス名は「スマートDM」。メールマガジンやスマートフォン(スマホ)向けアプリ、ポイントカードサービスなど同社の顧客情報管理(CRM)システムと連動させ、顧客を選んで効果的なタイミングでDMを送る。
 DMには1枚ずつ固有のQRコードを印刷し、実際に来店したかどうかを追跡できる。DMを受け取った客が来店して割引券などを提示した際、店員が専用のスマホアプリなどでQRコードを読み込めば、DMが利用されたかどうかの情報がデータベースに蓄積されていく。
 ビートレンドによると、これまで全顧客に同一のDMを送付する際、DMの効果を測定することが難しかったという。「熱心なリピーターとしばらく来店のない客など、DMの対象を絞り込める」(企画本部の宮下省吾氏)
 同社のデータベースサーバーは工場内郵便局を持つ印刷工場と専用回線で結んでおり、情報漏洩のリスクを防ぐメリットも売り込む。
 印刷価格の目安は、501~999枚で1枚37・5円程度。使う機能によって料金が変動するほか、発送費も別途必要になる。
 
 
 日経MJ(流通新聞),2016/07/22,ページ:6