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CCC、スマホでまとめてポイント管理できるアプリ開発。

2016.07.04

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は1台のスマートフォン(スマホ)で様々な企業が提供するポイントや決済などのサービスを利用できるアプリを開発した。まずモスフードサービスが採用し、自社のプリペイドカードのポイントの管理や決済の機能を代用する。小売りやカード会社を中心に参加を募り、5年後に数百社を集める計画。共通ポイント「Tポイント」に次ぐ収益の柱に育てる。
 7月20日に無料提供を始めるスマホアプリ「スマホサイフ」を使えば、消費者は財布の中に何枚もあるポイントカードやスタンプカードなどの管理を1台のスマホにまとめることができる。
 アプリはレジにかざすだけの非接触型やバーコードの読み取りなど多様な仕組みに対応し、8月をめどにカジュアル衣料店のライトオンとイーグルリテイリング(東京・渋谷)、10月にはCD・DVDレンタルを手掛けるCCC傘下のTSUTAYAも参加する予定。電子マネー「クイックペイ」を展開するジェーシービー(JCB)とも詰めの協議に入っている。
 CCCは参加企業からIDの発行やシステムの運用にかかる費用を受け取る。各社の負担額は年間数百万円からになる見込み。アプリの導入には別途、POS(販売時点情報管理)端末の改修が必要になる場合もある。
 CCCは2003年に共通ポイント「Tポイント」を開始。会員数は約5800万人、提携社数は約150社に達している。すでに競合企業がTポイント陣営に加わっているといった理由でTポイントに加盟できない企業などをスマホサイフで取り込んでいく考えだ。
 
 
 日本経済新聞 朝刊,2016/06/28,ページ:13