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契約切り替え68万件、電力自由化、関東・関西が9割、15日時点。

2016.04.25

 経済産業省の認可法人である電力広域的運営推進機関(広域機関)は22日、15日時点の電力契約切り替え件数が68万3000件だったと発表した。8日時点よりも約10%伸びており、4月に電力小売りの全面自由化が始まった後も件数は徐々に増加している。もっとも関東と関西での契約切り替えが9割弱を占め、顧客獲得競争が都市部で進んでいる。
 15日時点の契約切り替え数は関東で8日時点と比べ9%増の42万9700件、関西では同7%増の16万500件だった。新電力の参入する地域も関東や関西が多く、地方格差が生じ始めている。
 広域機関は同日、一部システムの開発が遅れていることを謝罪した。地域をまたいだ電気の取引が供給当日にできないことや、発電する側の計画値と電気を調達する側の計画値が一致しないことなどが起きている。
 
 
 日経産業新聞,2016/04/25,ページ:11