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電子漫画専門店、楽天が立ち上げ、1話30-50円。

2016.04.25

 楽天はスマートフォン(スマホ)やタブレット端末向けに電子コミック配信サービスの「楽天マンガ」を始めた。電子書籍取次大手のメディアドゥとシステムを開発し、閲覧の使い勝手の良さで他社サービスと差異化を図る。
 「進撃の巨人」や「ちはやふる」など人気作品9万点を取り扱い、1巻または1話単位で販売する。価格は1話30~50円程度。
 楽天マンガストアにアクセスして作品を購入し、ブラウザーか専用アプリで作品を見る。スマホを横にすれば2ページ分を見開きで表示する。
 ストアは「スポーツ」「学園」などジャンルごとに探しやすいモードも用意した。代金を携帯電話料金と合算するキャリア決済にも対応しており、クレジットカードを持たない若者の需要を取り込む。
 楽天は電子書籍サービス「Kobo(コボ)」を手がけているが、楽天マンガは特に若年層を対象とする。若い人が頻繁に読むコミックに特化したサービスを提供し、長期の固定客となる若年層の獲得を進める。
 ウェブ上の通貨であるメダルを購入し、コミックの代金としてメダルを支払う。楽天会員としてクレジットカードで支払うと、キャリア決済より数%分多くメダルをもらえる。メダル優遇により楽天会員への登録を促す。楽天の共通ポイントでも購入できる。
 
 
 日経MJ(流通新聞),2016/04/22,ページ:6