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東北電、首都圏で電力小売り、標準家庭、東電より割安。

2016.03.14

 東北電力は10日、首都圏で家庭向けの電力販売事業に参入すると発表した。対象地域は関東地方の1都6県と山梨県、静岡県の一部で、電気の使用量が標準的な家庭の料金を抑えたのが特徴だ。契約容量が30アンペアで、月300キロワット時使う家庭なら、現在の東京電力の標準的なメニューより年約2300円安くする。11日から契約の受け付けを始める。
 料金は基本料に加え、使用量に応じて支払う電力量料金がかかる。基本料は契約容量に応じて842円40銭~1684円80銭まで4種類ある。電力量料金は最初の300キロワット時までが1キロワット時22円76銭、300キロワット時を超えると同30円2銭。
 契約するには東北電のポイント制度への会員登録が必要となる。ウェブ検針票やクレジットカード払いへの切り替えでポイントをためることができる。
 ためたポイントは米ネット通販の「アマゾン」や音楽配信サービス「iTunes」のギフト券のほか、イオンの電子マネー「ワオン」や三菱商事系の共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」と交換できる。岩手冷麺や秋田きりたんぽなど東北6県と新潟県の特産品とも交換できる。
 電力会社では中部電力をはじめ5社が首都圏参入を表明している。
 
 
 日本経済新聞 朝刊,2016/03/11,ページ:11