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来店スタンプ、スマホに、ニーニーインク、アプリで販促支援。

2013.11.25

 スマートフォン(スマホ)向けアプリ開発の22(ニーニーインク、東京・目黒、網永穣社長)は11月中にも、スマホを使った飲食・小売・サービス店向けのスタンプサービスを始める。消費者が来店した際に、紙のスタンプカード代わりにスマホにスタンプをためる。さらに、交流サイト(SNS)「フェイスブック」などの口コミ効果と連動したスタンプ付与の仕組みも盛り込んだ。
 サービス名は「スタンプス」。消費者が専用アプリ(応用ソフト)を取り込んだうえで、店内のQRコード(2次元バーコード)にスマホをかざすと、スマホに店舗の来店スタンプがたまる。
 ニーニー側に蓄積されたデータを解析すれば、店舗は消費者の属性や来店頻度を管理できる。来店数などに応じ消費者を絞り、販促メッセージを配信することも可能。
 さらにフェイスブックやチャットアプリ「LINE(ライン)」などとも連動する。例えば店頭でスタンプを取得した消費者にフェイスブックなどで友人にクーポンを配ってもらう。友人が来店しクーポンで商品やサービスを購入すれば、配った消費者にも再度スタンプを付与する仕組みだ。
 1店あたりのサービス利用料は、店舗から消費者のスマホにメッセージを送れる機能などがついた標準プランで月9800円。スタンプ機能に絞った無料プランも用意する。ニーニーは今夏に東京都内の一部地域で試験サービスを始めていたが、今回システムを改良して正式にサービスを始める。来年3月までに1000店の有料店舗を獲得する方針だ。
 ニーニーはNTTデータで新規事業立ち上げなどに携わった網永氏らが2012年に起業した。

    日経産業新聞,2013/11/22,1面