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福利厚生代行のベネフィット・ワン、ポイント他社と交換、リクルートやイオンと連携、サービス・買い物で利用可。

2013.11.22

 福利厚生代行サービスのベネフィット・ワンは自社ポイント「ベネポ」をインターネット通販や電子マネーなどのポイントと交換できるサービスを始める。26日からリクルートライフスタイル(東京・千代田)と連携するほか、来年1月にはイオンとも組む予定。福利厚生サービスでためたポイントを他社サービスでも利用できるようにし、会員の利便性を高める。

 リクルートライフスタイルが運営する「リクルートポイント」は、同社のネットサービスを利用するたびにもらえるポイント。ためたポイントはじゃらんネットで扱う宿泊施設約1万5000カ所やホットペッパーグルメの飲食店2万店以上で利用が可能。付与されたポイントは1ポイント=1円に換算して飲食や旅行などに使うことができる。

 26日からベネポからリクルートポイントへの交換を始める。ベネポはベネフィット・ワンの会員がホテルやレストラン、スポーツジムなど福利厚生サービスを使うと利用金額の3%程度がポイントで還元される。ベネポ1ポイントをリクルートポイントの1ポイントに換算し、100ポイント単位で交換できる。

 来年1月にはイオンの電子マネー「ワオン」ポイントとも連携を始める予定。ポイントをためて電子マネーに交換し、イオンのショッピングセンターやスーパーのほか、コンビニエンスストアなどで使うことができる。ワオンは発行枚数が9月末で3590万枚。全国の店舗に普及しており、会員にとって交換できるメリットは大きい。今後もネット通販サイトと連携を増やしていく方針。

 ベネフィット・ワンは福利厚生サービスの最大手で、約4000の企業・団体と契約している。これまでサービスを利用してためたベネポはフィットネスジムなど実店舗でしかつかえず、会員のネット通販やネットサービスなどで使いたいニーズは高かった。ポイント連携で会員を取り込み、2014年3月期の会員数を前期比23%増の402万人に引き上げる。

  日経MJ(流通新聞),2013/11/20,9面

担当者のコメント

 さまざまな「福利厚生」的なサービスを扱うベネフィット・ワンだが、貯めたポイント交換先に悩んでいたようだ。
 そこで、「非日常」のリクルートポイント(じゃらん、ホットペッパー等)や「日常」のワオン(イオン電子マネー)とのアライアンス交換を開始するようだ。
 ただ、リクルートの領域はまさにベネフィット・ワンの領域そのものであり、どのように戦略的に考えているのか、若干気にかかる。